手賀沼日記

手賀沼徒然草

スヴェン・ヘデイン「シルクロード」を読む―続き

7月6日記事の続き。

先日下巻を読み終えた。物語としては、上巻の方が面白いが、全体として現在の中国の問題が浮かび上がるように感じる。

スヴェン・ヘデインの活動期は1930年代前半である。旅行の目的は中国政府(南京)に依頼された新疆省までの、道路建設調査だった。当時新疆省は、南京政府の意向に必ずしも十分には従わず、各地における軍閥の割拠や、南京政府から派遣された官僚も、指示通りには動かず自分の利益中心に、面従腹背的行動もあったようだ。

現在道路のみならず、鉄道も建設されており、航空路も存在する。ヘデインの調査項目はすべて実現している。ただし、中央政府と新疆省に住む人々との関係は、いまだに問題含みで、政治的な問題はなお続くのではと思う。